チック 症候群。 チック・トゥレット症候群

チック症の症状・原因・治療 [脳・神経の病気] All About

チック 症候群

チック症、ジル・ドゥ・ラ・トゥレット症候群 チック症は皆さんもよくご存知と思います。 一般的に「癖」と言われていますが、神経学的には、不随意運動の一種で、環境や精神活動の影響を受けますが、運動の疾患として治療を行っています。 幼児期から発症することが多く、男子に多い傾向にあり、症状は成長につれて消失するか、軽快します。 運動チックと、発声や言語の特徴による音声チックに分けられます。 運動チックは、顔面や首、肩などの筋が不随意的に収縮を繰り返し、まばたき、顔しかめ、首振り、うなずき、口ゆがめ等が多く、音声チックは、ンンン、という声や鼻すする、咳払い等が多く見られます。 チックは、顔や手足が動く運動チックと、発声や言語の特徴による音声チックに分けられます。 運動チックは、顔面や首、肩などの筋が不随意的に収縮を繰り返し、まばたき、顔しかめ、首振り、うなずき、口ゆがめ等、音声チックは、ンンン、という声や鼻すする、咳払い等が多く見られます。 さらにチックは、単純なチックと複雑なチックに分けることが出来ます。 単純チックは上記に述べた単純な動きを示しますが、複雑運動チックは、体の後方にそらす、拍手、ジャンプ、四肢の屈伸、等、より複雑な日常動作を繰り返すような症状、複雑音声チックは、無意味な言語、反復言語、汚言(悪い言葉を繰り返す)、反響言語(おうむ返し)などがあります。 こうした症状が1年以内に消失するものを一過性チック、運動性か音声チックのいずれかが1年以上続くものを慢性チック、両者が1年以上続くものをトゥレット症候群と言います。 瀬川先生は、チックを不随意運動ととらえ、1970年代から、終夜ポリグラフ脳波を施行し、睡眠中の体動が異常に多くみられることからドパミン神経系の異常があると考えました。 しかしその体動の出現の仕方が、正常よりも低く、瀬川病(ドパミン神経が低下していることがわかっている)より多いことから、チックでは、ドパミン神経は一見多いように見えるが、脳の中では活性が低下しており、その為に受容体の過感受性が起り(受容体が過敏な状態)チック症状が起こっている、と考えました。 また、そのドパミン神経が足りない状態は、ドパミン神経の発達過程に起こることから、脳が発達するに従い徐々に改善し自然に緩解すると考察しました。 しかし、複雑チックの場合は、ドパミン神経だけではなく、「強迫性障害」を合併することがあることから、セロトニン神経の低下が関連し、経過が長くなると考えました。 それは、神経生理学的検査により、トゥレット症候群の睡眠ポリグラフでは、セロトニン神経の低下を示すノンレム睡眠中のオトガイ筋筋電図の低下がみられ、トゥレット症候群の治療には、ドパミン神経の薬だけでなく、セロトニン再取り込み阻害薬の有効性を報告しています。 また、衝動性眼球運動検査では異常所見がみられ、大脳基底核のドパミン神経が低下している所見や、さらに「見ていけない」を見てしまう(saccade to cue が多くなり抑制が効かない、というデータも出てきました。 瀬川先生は、長年、チックやトゥレット症候群に、少量L-ドパ療法にてドパミンを極少量投与することにより、受容体過感受性を改善させる治療を行っていました。 決して、ドパミンを遮断する薬は使わず(ドパミンをさらに低くするのは発達に影響はでる)、ドパミン遮断薬を使い続けた症例の知能が下がるなど、ドパミン遮断薬の副作用を訴え続けていらっしゃいました。 当クリニックでも、少量L-ドパ療法を継続しています。 しかし、重症例には、少量L-ドパ療法では改善しない例もあり、最近では、アリプラゾール(ドパミンstabilizer)を使うことも多いです。 アリピプラゾールは、最近、セロトニンも同時に安定化することも報告されており、良い治療の一つと考えています。 また少量L-ドパ療法は保険外適応でもあり、使用にあたり十分なご説明をさせていただいております。 (当院、倫理審査委員会にて承認されています) 私達は、チックは不随意運動の一つであり、強迫性障害の合併により複雑チックになると考えており、そのための神経学的診察や検査、治療を行っています。 また、チックには、注意欠陥多動性障害、学習障害、自閉スペクトラム症等、高次脳機能障害も合併します。 合併症に対する早期発見、早期治療も、発達検査等を併用しながら、早期に治療をしていきます。 早い治療で、早く改善することが出来ますのでできるだけ早い受診をおすすめいたします。 初発症状 ・運動チック(顔を動かす、頚、手を動かす、ジャンプ、複雑な動きを繰り返す) ・音声チック症状(声を出す、鼻鳴らす、言葉を繰り返す、汚言等) ・同じ動作を繰り返す、「しないと気が済まない」等、強迫性障害 当院で行う検査• 脳波+睡眠ポリグラフ• 衝動性眼球運動検査(ドパミン神経の低下を評価)• Gating SEP• 表面筋電図• 発達検査(必要に応じて) 当院で行う治療• 生活指導(規則正しい睡眠リズム、早寝早起き)• 少量L-ドパ療法• アリピプラゾール• セロトニン再取り込み阻害薬 など.

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【まとめ】チック症とドーパミンの関係を図でわかりやすく!

チック 症候群

症状 チックの症状は運動性チックと音声チックに分かれます. 運動性チック 自分の意思とは関係なく筋肉の早い収縮が起こります。 これは瞬間的に起こり、不規則な間隔で反復します。 顔面・頚部・首・舌・四肢などの筋肉が収縮し、首振り・ 瞬目 まばたき ・顔しかめなどの症状が多く認められます。 音声チック 咳払い、発声が自分の意思と関係なく起こります。 「あっ」、「へっ」といった発声や、意味不明な発言、汚言(通常人前でいうことがはばかられるような暴言や性的な言葉)、状況に合わない単語の連用、他人の話した単語の反復などがみられます。 チックは、症状や持続時間により以下のように分類されます。 一過性チック障害:上述した症状が18歳未満で発症し、持続する期間は4週間以上1年未満です。 10~20%の児童に生じる比較的頻度の高い病態です。 慢性運動性または音声チック障害:運動性あるいは音声チック症状が1年以上続く病態です。 運動性チックのみを認めることが大半です。 :多種類の運動性チックとひとつ以上の音声チックが頻繁に生じ、1年以上続く病態です。 トゥレット症候群は、やを併発することがあります。 チックの症状は睡眠時には認めず、男児に多い傾向にあります。

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チック症、ジル・ドゥ・ラ・トゥレット症候群

チック 症候群

もくじ• チック・トゥレット症候群とは? チック・トゥレット症候群とは神経発達症の一つである「チック症」の重症型で、国立難病センターによると。 「音声チックを伴い、複数の運動チックが一年以上持続する精神神経疾患である」 と定義されています。 1885年にフランスの神経科医「ジル・ド・ラ・トゥレット」医師によって報告されたことから名付けられたそうです。 1000~2000人に1人の割合で発症し、4歳~11歳頃が多いようです。 また、女の子より男の子のほうが発症率が高いと考えられています。 日本での認知度はまだまだ低くく、診断出来るお医者さんも多くは無いようです。 したがって正しい知識と理解を示し、周囲の支援が必要な疾患です。 チック・トゥレット症候群の原因と遺伝の可能性について 原因についてははっきりと分かっていないようで、以前はストレスや厳しいしつけ、愛情不足などを原因としていたようですが。 2016年現在では、 脳内神経伝達物質ドーパミンの過剰活動が原因ではないかとされています。 また、完全には解明されていないようですが、65%~90%に家系発症がみられるようで、 遺伝的要因も考えられています。 チック・トゥレット症候群の症状は? この疾患の症状としては。 運動チックと呼ばれる、まばたき・首振り・腕振り・顔しかめ・口すぼめ・肩上げなど。 音声チックと呼ばれる、咳払い・鼻ならし・叫びや単語の連発というものがあります。 また、この疾患には 合併症がみられる事も多く、代表的なものは。 強迫性障害・注意欠陥・多動性障害(ADHD)・学習障害などが挙げられます。 チック・トゥレット症候群の治療法は? チック・トゥレット症候群の治療法で代表的なものは以下の通りです。 ・心理教育と環境調整 軽症であれば、家族や周囲の人々に疾患の特徴を正しく理解してもらい、社会適応出来るように支援していく。 ・薬物療法 重症、慢性化している場合、薬によって治療していきます。 原因とみられるドーパミンの働きを抑える薬を使用しますが、副作用があるものが多くあり、眠気や筋肉の硬直・こわばりなど多くあるようです。 ・行動療法 ハビットリバーサルといいチックの動作を故意に抑える動きを身に付ける療法もあるようですが、日本ではあまり積極的に行われていないようです。 以上、チック・トゥレット症候群についてまとめてみましたが、正しい知識を持ち、適切な治療と本人や周囲の人々の環境や考え方を変えていく事で、 完治する可能性があると言われているようです。 なるべく多くの人に知ってもらい、理解してもらう事が大事だなと感じました。 最後まで読んで頂きありがとうございました。

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