センター 国語 2018。 センター国語で9割・満点を取る勉強法を東大生が解説!時間配分に解く順番も!

「国語」2018年度センター試験分析

センター 国語 2018

GVの国語を担当しています大岩です。 今日は、先日行われたセンター試験の解説を、できるだけ簡潔に行おうと思います。 GVでの授業の雰囲気を感じとってもらえたら幸いです。 まずは第一問の評論から。 出典は沼野充義「翻訳をめぐる七つの非実践的な断章」。 ロシア文学者の筆者による、やわらかい文体のエッセイからの出題でした。 facebook. php? facebook. php? ところで「客観的に読む」とはどういうことか。 それはつまるところ、筆者と読者一般との間で共有されている はずの 「前提」にしたがって読むことです。 その前提となるのは「言葉の標準的な意味」と「表現上の工夫」です。 そこで、前者については必要最低限の語彙を身につける必要があり、後者については半ば無意識のうちにやりとりしているものを意識化する必要がある。 その意味で現代文の学びで、まず必要になるのは「形式性」へのこだわりであり、読解の途中で教師が「わかりやすい」説明を施すのは学ぶものが自ら内容を汲みとる機会を奪うことにもなりかねない。 もちろん徹底した「形式」へのこだわりの先に豊かな「意味世界 内容 」の海が広がるのですが。 したがって、センター試験でも、もちろん二次試験でも、形式性に則った客観的な読みが求められ、それが結果として「速読」を可能にします。 その上で、設問の要求を十分にふまえ、解答の根拠を本文中から探し、選択肢を「書くように」選ぶ。 こうした一貫した方針を、あらゆる文章に適用し、誤りを修正しながら継続して鍛練する。 これが現代文の試験で「確実に」高得点をとるための、正しい方法だと考えます。 僕はいい加減な人間なので、翻訳について考える場合にも、二つの対極的な考え方の間を揺れ動くことになる。 楽天的な気分のときは、たいていのものは翻訳できると思うのだが、悲観的な気分に落ち込んだりすると、翻訳なんて原理的に不可能なのだ、といった考えに傾いてしまう。 確かにたいていのものは翻訳されている、という確固とした現実がある。 しかし、それは本当に翻訳されていると言えるのだろうか。 具体 …などと考え始めると、どうしても悲観的な翻訳観のほうに向かわざるを得なくなる。 しかし、こう考えたらどうだろうか。 まったく違った文化的背景の中で、まったく違った言語によって書かれた文学作品を、別の言語に訳して、まがりなりにも理解されるということじたい、何か奇跡のようなことではないのか、と。 翻訳を試みるとは、この奇跡を目指して、奇跡と不可能性との間で揺れ動くことだと思う。 もちろん、心の中のどこかで奇跡を信じているような楽天家でなければ、奇跡を目指すことなどできない。 …「翻訳家とはみなその意味では楽天家なのだ」 傍線部A。 もちろん、個別の文章や単語を丹念に検討していけば、「翻訳不可能」だと思われるような例はいくらでも挙げられる。 このような意味で訳せない慣用句はいくらでもある。 それを楽天的な翻訳家はどう処理するのか。 戦略は大きく分けて、二つあると思う。 一つは、一応「直訳」してから、注をつけるといったやり方。 しかし、小説などに注が頻出するとどうも興ざめなもので、最近こういったやり方は評判が悪い。 では、どうするのか。 もう一つの戦略は、近似的な「言い換え」である。 つまり、同じような状況のもとで日本人ならどのように言うのがいちばん自然か、考えるということだ。 ここで肝心なのは「自然」ということである。 いかにも「生硬」な日本語は評価されない。 むしろ、いかに「こなれた」訳文にするかが翻訳家の腕の見せ所になる。 ともかくそのように言い換えが上手に行われている訳を世間は「こなれている」として高く評価するのだが、厳密に言ってこれは本当に翻訳なのだろうか。 「翻訳というよりは、これはむしろ翻訳を回避する技術なのかも知れない」 傍線部B のだが、あまり固いことは言わないでおこう。 あまり褒められたことではないのだが、ここで少し長い自己引用をさせていただく。 『屋根の上のバイリンガル』という奇妙なタイトルを冠した、僕の最初の本からだ。 「ぼくはあの娘にぞっこんなんだ」と「私は彼女を深く愛しているのである」では全然違う。 話し言葉として圧倒的に自然なのは前者であるが、後者が間違いと決めつけるわけにもいかない。 ある意味で後者のほうが原文の構造に忠実なだけ正しいとさえ言えるかも知れないのだから。 しかし、「正しいか、正しくないか、ということは、厳密に言えば、そもそも正確な翻訳とは何かという言語哲学の問題に行き着く」 傍線部C のであり、普通の読者は言語哲学について考えるために翻訳小説を読むわけではない。 多少不正確であっても、自然であればその方がいい、というのが一般的な受け止め方ではないか。 確かに不自然な訳は損をする。 最近の「こなれた訳」に慣れた読者はたいていの場合、その変な日本語を訳者のせいにするから、訳者としては自分の腕を疑われたくないばかりに、変な原文をいい日本語に直してしまう傾向がある。 〈設問解説〉 問1 漢字の書き取り ア 丹念 イ 漠然 ウ 響く エ 頻出 オ 圧倒 問2 「翻訳家とはみなその意味では楽天家なのだ」 傍線部A とあるが、どういうことか。 その説明として最も適当なものを選べ。 内容説明問題。 このタイプの問題の基本方針は、「要素に分けて言い換え」だが、必要に応じて傍線部以外の要素も傍線自体の内容を補強するものとしてつけ加える必要がある。 本問では、傍線部の要素として「その意味で」にポイントがあるのは明らか。 その指示内容は、前文より「心の中のどこかで奇跡を信じている」 a という意味で、となる。 問3 「翻訳というよりは、これはむしろ翻訳を回避する技術なのかもしれない」 傍線部B とあるが、筆者がそのように考える理由として最も適当なものを選べ。 理由説明問題。 理由説明の基本的な方針は、始点 S と終点 G を定めて、その間の飛躍を埋める理由 R を指摘することである。 本問では、Sは「これ」、Gは「翻訳を回避する技術」である。 ただし、このRについては本文で明示的には述べられていない 自明とされている。 この場合、記述の解答なら、本文の記述を参考にして、自力でSとGをつなぐRを導かなければならない。 つまり「近似的な「言い換え」」においては、一つ飛びに「日本語の次元」で言葉を当てはめるのであり、「原文」から離れているのである。 よって、「近似的な「言い換え」」は「翻訳を回避する技術」と言えるのだ。 センター国語の選択肢の作りは、二次記述において大学側が求める水準を教えてくれる。 形式論理から解答要素をたどるのは必須だが、それにとどまり本文要素をつなげただけの、意味が通じにくい解答は求められていないのだ。 問4 「正しいか、正しくないか、ということは、厳密に言えば、そもそも正確な翻訳は何かという言語哲学の問題に行き着く」 傍線部C とあるが、ここから翻訳についての筆者のどのような考え方がうかがえるか。 その説明として最も適当なものを選べ。 傍線部の真意を問う問題。 「正しいか正しくないかは…言語哲学の問題」とする筆者の翻訳についての考え方を問うている。 傍線の前後から「言語哲学の問題」の意味するところを考える。 まず、前の部分で「話し言葉として自然な訳」 a と「原文の構造に忠実な訳」 b を比較している。 そのどちらが「正しい」か筆者自身決めかねた上で、「言語哲学の問題」とするのである。 以上より、aかbかどちらが正しいかは読者の関与する問題ではなく、言語哲学の分野で専門的・根源的に論じる性質のもので c 、簡単に定まるものではない d 、というのが翻訳についての筆者の考え方であろう。 問5 本文を読んだ後に、五人の生徒が翻訳の仕事について話し合っている場面で、本文の趣旨と異なる発言を選べ。 本文趣旨問題 誤答選択。 全文を通した筆者の翻訳に対する考え方を理解した上で、その趣旨と明らかに矛盾する選択肢を選ぶ。 本文は、空白行により4つのパートに別れる。 以上の理解により、各発言の結論部を中心に選択肢を検討する。 「時代や文化の違いをなるべく意識させずに読者に理解させるのが翻訳の仕事の基本」などという趣旨は本文にない。 表現意図問題 誤答選択。 選択肢を順に見て、本文の該当箇所と照らし合わせ、明らかに矛盾する選択肢を選ぶ。 「あの時の少年は一体どんなことを考えただろうか」は、「二十年後の自分が翻訳にたずさわり…四苦八苦することを聞かされたら」という仮定 反実仮想 を承けた上での推測に過ぎず、「当時を懐かしむ感情」など含まれるはずがない。 構成意図問題 正答選択。 「言い換え」は、翻訳不可能な表現に対する次善の「戦略」として挙げられており、「 本来的な翻訳と 別の手法」と言ってよいだろう。 問4で検討した通り「言語哲学の問題」で、容易には定められないものだった。

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2019年センター試験 【国語】:出題予想&高得点対策

センター 国語 2018

教科 科目 満点 2018年度平均点 2017年度 平均点 前年との差 外国語 英語筆記 200 123. 75 123. 02 リスニング 50 22. 67 28. 11 -5. 82 34. 02 -0. 91 61. 97 25. 07 52. 07 -1. 00 国語 国語 200 104. 68 106. 96 -2. 32 29. 63 化学基礎 50 30. 42 28. 83 生物基礎 50 35. 62 39. 47 -3. 85 地学基礎 50 34. 13 32. 42 62. 88 -0. 46 化学 100 60. 57 51. 63 生物 100 61. 36 68. 97 -7. 61 地学 100 48. 58 53. 77 -5. 19 地理歴史 世界史A 100 39. 58 42. 83 -3. 25 世界史B 100 67. 97 65. 53 日本史A 100 46. 19 37. 72 日本史B 100 62. 19 59. 90 地理A 100 50. 03 57. 08 -7. 05 地理B 100 67. 99 62. 65 公民 現代社会 100 58. 22 57. 81 倫理 100 67. 78 54. 12 政治・経済 100 56. 39 63. 01 -6. 62 倫理,政治・経済 100 73. 08 66.

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2019年センター試験 【国語】:出題予想&高得点対策

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・2019年04月 大学入試センターは、「当てはまる選択肢を全て選択する問題」について、採点における技術上の理由から「マークシートを前提とした共通テスト導入当初から実施することは困難である」と報告しました。 (「大学入学共通テスト導入に向けた試行調査(プレテスト)(平成30年度(2018年度)実施)の結果報告」) ・2019年11月 文部科学大臣から、2020年度からの運用が予定されていた「大学入試英語成績提供システム」の実施見送りが発表されました。 (大臣メッセージ) ・2019年12月 文部科学大臣から、2021年1月実施の大学入学共通テストで、記述式問題の導入見送りが発表されました。 (大臣メッセージ) ・2020年01月 大学入試センターは、記述式問題の導入の見送りを受け、出題方法等の変更を発表しました。 筆記(リーディング):4技能のうち「読むこと」の力の把握に特化。 リスニング:資格・検定試験で一般的な在り方を踏まえて、1回読みと2回読みの混在型での実施。 (第2回試行調査は平均得点率(平均正答率)5割程度として実施。 2018年12月に大学入試センターが公表した第2回試行調査の「マーク式問題に関する実施状況(速報))では全19科目等のうち14科目等が平均得点率(正答率)5割程度以上となっており、多くの科目で改善が見られた。 ただし、数学や理科の一部科目で難度の調整が必要と思われる科目もある。 国語:特に文字数の多い設問(問3)の「正答の条件」が整理された(個々の条件の中には、1つの条件のみ設定されるようになった)。 数学:「単一の数式」2題と「数式とごく短い文」1題の計3題となり、よりシンプルな記述内容となった。 など 試験時間は30分。 大問数は6題。 第1回試行調査のリスニング(バージョンB)と同様、第2回試行調査では読み上げ回数が1回読みと2回読みが混在する構成で実施された。 音声面では、センター試験よりも自然な英語の読み上げ方となっており、慣れていない生徒は聞き取りづらく感じいただろう。 また難度が高く分量の多い、後半第4問以降の読み上げが1回読みであることなど、センター試験よりも難度が上がる要素がいくつか見られた。 ただし、第1回試行調査では第3問以降が全て1回読みだったが、第2回試行調査では第3問までが2回読みとなった。 また、「選択肢が2回以上使用可能な問題」で、第1回試行調査では4つもしくは6つの空欄全てが正解でないと正答とならなかったが、第2回試行調査では、1つもしくは3つとなっていた。 これらの点などで、全体の難度を下げようとする工夫もみられた。 音声面では、第1回試行調査同様、英語の多様性を考慮したのか英語を母語としない国の読み上げ者もいたと思われる。 また、教材的な音声ではなく、全般的に自然な読み上げ方をしているので、早期段階から、そのような読み上げ音声に慣れておくことが大事だろう。 設問面では、第1回試行調査に引き続き、実際のコミュニケーションを想定した明確な場面、目的、状況の設定が重視されており、図表・グラフを読み取らせたり、資料の概要を的確に聴き取らせたり、複数の情報や意見を比較して判断・検討する力を評価しようとしたりする意図が強くうかがえる出題となっている。 また、第1問で音声による文法理解を問う問題(「文法」と「聞く」の技能を統合した新傾向の問題)が出題されているのも第1回試行調査同様である。 なお、配点が筆記(リーディング)と同じ100点となったことも大きな特徴であり、早期の対応が必須と思われる。 第1回試行調査と同様、会話のやりとりが含まれたり、コンピュータソフトを場面設定に用いた問題もあり、日常生活を題材とした問題が含まれている。 文章を早く正確に読むことが必要なので、様々な文章を読む習慣をつけることが効果的。 単に公式を覚えて使いこなす学習では対応できないため、公式を学習するときには証明まで理解するなどの意識が必要である。 記述式問題は、「単一の数式」と「数式とごく短い文」を問う出題となり、第1回試行調査と比較して易しくなった印象である。 採点がall or nothingである点は第1回試行調査と変わらない。 数式だけを答えさせる設問であっても解答表現は一意には定まらないため、採点基準の工夫のみではなく、採点のブレをなくすためには、チェック体制の構築と、継続的なチェック機能の検証が必要と思われる。 ・現代文 素材(テクスト)の出され方に変化がみられた。 第1回試行調査とは異なり、第1問の記述式問題では実用的な文章ではなく、論理的な文章(二つの短い論理的な文章と一つの資料[もっと短い論理的な文章])が出題され、第2問では論理的な文章と実用的な文章(ポスターの文章、法律の条文)が出題された。 実用的な文章は題材としてはずせないということであろう。 また、第3問は小説ではなく、同一作者による詩とエッセイが出題された。 センター試験では、題材とされる文学的な文章は小説に限られていたが、大学入学共通テストでは、小説に限らず、短歌、俳句、詩、エッセイ、文芸評論などのうちの二つを組み合わせるような形式で出題されるのではないかと思われる。 記述式問題では、第1回試行調査と同様、3題の小問が出題されており、もっとも解答字数が多い問題(80~120字)は、4つの条件付記述式問題である。 「正答の条件」についても、複雑にしないようにする改善が見られ、正答率も多少上昇するのではないかと思われる。 記述式問題、マーク式問題のいずれの問題でも複数の性質の異なるテクストを関連づけて考える力が問われている。 ・古文 第4問の問題文は『源氏物語』で、問1から問4までは問題文のみに関する問題。 最後の問5に付された対話文で、問題文中の引き歌表現が話題にされ、もとになった『遍昭集』の歌とその詞書が引用されており、その歌と問題文の内容の関連を問う設問になっている。 引き歌とそれによる問題文の表現という二つのテクストの関連を、現代の生徒と教師の対話という別のテクストを設定するかたちで問うている。 ・漢文 第5問では、故事成語の原典となった漢文の現代語訳と、当該の故事成語と関連性のある漢文が出題されており、複数の文章を対比させたいという意図が見られた。 また取り上げられている故事成語が日本人にも比較的なじみのあるものであることから、漢文と日本文化との関係性を意識させようという意図も窺われる。 第1問と第3問では日常生活や社会と関連する物質・現象が題材として用いられ、第2問では受験生にとって初見となる情報が問題で与えられている。 これらの題材や情報に関連付けるかたちで化学基礎の教科書で学習する知識・技能とそれを応用する問題が設問として問われている。 第3問は探究活動の場面を想定した実験考察問題であった。 基本的な知識だけで正解を導くことができる問いもあるが、全体として思考力・判断力が重視されている。 まずは教科書の各学習項目をしっかりと身に付け、その過程で、実験を中心とした探究活動を行うなどして学習した内容と結び付けたり、応用して考察することが大切である。 また、表やグラフから情報を抽出したり、実験結果などをグラフで表す練習も効果的である。 会話文形式の問題が各大問に含まれているため、問題を解くために処理しなければならない情報量は増加している。 会話文形式の問題の内容は、病院の待合室での薬の投与法に関するものなど、日常生活や社会と関連した課題を扱っている。 また、実験の目的を適切に把握して実験計画を立てる新傾向の考察問題や、教科書に記載されていない、初見の表現法を用いた図から必要な情報を抽出する力を問う問題もあった。 これまでのセンター試験で出題されていた、文章中の空所に用語を入れる問題は出題されなかった。 生物学的な知識を「知っている」だけでなく、与えられた文章やデータから必要な部分を抽出して分析し、生物学的な知識に基づいて論理的に解釈する力が求められる。 ほとんどが初見の題材を用いた問題であり、複雑な状況を把握してその中から解答に必要な条件を抽出する問題が多くを占め、知識の理解や思考力が主に問われていた。 第1回試行調査に引き続き、探究活動に基づいた問題が多く出題され、日頃の実験・観察の経験が活かされるものとなっている。 学習の過程を意識した問題として、会話文形式で課題を発見し解決に至るまでの過程を題材とした問題、また、当てはまる選択肢を全て選択する問い、物理量の数値をマークさせる問いも、第1回試行調査同様に出題された。 前回出されたような白紙の方眼紙に実験結果のグラフを書かせるタイプの問題はなかった。 教科書に書かれている探究活動などを行い、実験結果をレポートにまとめたり、グラフを描いたりすることによって、思考力・判断力・表現力を身につけることが必要である。 センター試験が歴史事象そのものを問うのに対して、試行調査の問題は歴史事象の背景・経過・結果などを問う問題が多い。 また、固有名詞を排除して問おうとする傾向や、図版・資料文・グラフなどが本格的に取り入れられている。 1題解くのに複数の資料を活用しなければいけない問題が多く、様々な出題形式が採用されており、センター試験より複雑である。 また「授業において生徒が学習する場面」や「社会生活や日常生活の中から課題を発見し解決方法を構想する場面」が盛り込まれている。 前近代史と近現代史、欧米史とアジア・アフリカ史の比率は、センター試験とほぼ同じであった。 今後、基本的な歴史的知識が必須であることは変わらないものの、それらを習得する際に、その歴史事象に関連する図版・地図・グラフ・資料などを活用して、その背景や原因、結果や影響、様々な事象の縦のつながり、横のつながりなどに注目した学習が必要となる。 また、それぞれの時代の時代像を身につけ、個々の歴史事象との関連を意識したり、こうしたタイプの問題を演習し、慣れておく必要がある。 場面設定として学習成果を学校の文化祭で発表するために作成した「展示資料」が利用されたり、センター試験でもみられる「会話文」が用いられたりすることが多い。 また、第1回試行調査よりもページ数が減ったこと、場面設定、思考力を問う際の出題意図が伝わるような問題文と選択肢の関係がさらに練られたことにより、試験時間と設問数のバランスはより適切となった。 事項・事象の単純な暗記にとどまらず、事象について因果関係を理解する力、資料を判読する力、事象や地域を比較・分類する力、資料などを分析した結果を文章や図表で表現する力など、思考力・判断力・表現力を付け、伸ばすために、様々な事象に興味を持っておく必要があるだろう。 センター試験同様、教科書を通じて獲得される知識をもとに解く設問も、形式にこそ違いはあるものの、数多く出題されており、また知識があることで正解が確定しやすくなる設問も見受けられた。 その一方で、特定の知識ではなく読解力やその場での判断力の試される設問がセンター試験以上に多く出題されている。 その中には、かなり高い思考力の必要なものも見受けられた。 与えられた資料や掲げられた文章・会話を読み取った上で選択肢を絞らせる問題も多いので、情報を読み取り判断する力の習得につながる練習が必要となる。 また、試行調査の問題は、センター試験と比較して大きく変化したようにみえるが、実質的に問われている内容に変化がないものも少なくない。 したがって、センター試験(過去問)を用いた演習も有効であると考えられる。 出題形式は、当てはまる選択肢を全て選択させる問題や任意にテーマを選ばせるタイプの問題、特定の著作の内容の順序を並べ替えさせる問題など、新しいものが多い。 また、問題を解くための情報を提示し、それらを組合せつつ思考・判断させようという意図の設問がみられる一方、従来通り教科書を通じて獲得される知識をもとに解く設問も多く出題されている。 先哲の考え方を確実に習得するなど、教科書的な知識を定着させることが前提となる。 その上で、与えられた資料や掲げられた文章・会話文を読み取った上で選択肢を絞らせる問題がみられるので、情報を読み取り判断する力の習得につながる練習を積ませることが必要となる。 また、試行調査の問題は、センター試験と比較して大きく変化したようにみえるが、実質的に問われている内容に変化がないものも多い。 したがって、センター試験(過去問)を用いた演習も有効であると考えられる。 設問の多くは学習の過程を意識した問題の場面設定を重視したものとなっている。 他の公民科目と比較して、全体に占める知識問題の割合が高い点や、センター試験と同様の形式の設問も多く取り入れられている点が目につく。 見た目の新しさがあるものの、従来型の知識問題を変形して出題しているものも少なくない。 解答する上で必要な多くの情報を示し、それらをじっくりと考えさせることを意識した設問もみられるが、その一部においては、教科書の知識を正確に習得してさえいれば、丁寧に資料や文章を読み取らずとも正解を導くことのできる設問もある。 政治・経済に関する概念や理論を確実に習得するなど、教科書的な知識の定着を前提としつつも、与えられた情報を読み取った上で選択肢を絞らせる問題がみられるので、適切に読み取り判断する力の習得につながる練習を積むことが有効だろう。 センター試験と同様の形式の設問も少なくないことから、センター試験(過去問)を用いた演習も有効であると考えられる。

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