未来 の ミライ 監督。 未来のミライ : 作品情報

映画『未来のミライ』細田守監督・脚本、甘えん坊の男の子と未来からきた妹の“きょうだい”物語

未来 の ミライ 監督

概要 [ ] 『』に続く監督による長編オリジナル作品第5作である。 の「兄妹」をテーマに、甘えん坊の4歳の男児・くんちゃんと未来からやってきた彼の妹・ミライちゃんの冒険が描かれる。 第71回(2018年5月8日 - 19日)の「監督週間」に選出される。 上映後、は本作を「繊細な観察が出来ている」と評し、は『未来のミライ』を「美しく感覚的」と述べ、「細田守が本作で取り組んだ建築や都市装飾における描写は驚嘆するべきものである」と評した。 2018(6月11日 - 16日)の長編部門コンペティションに選出される。 製作 [ ] のプロデューサーであるは、「5月ので、映画は未完成だというのに世界57ヵ国から配給させてもらえることが決まっている。 日本国内では、前作『』の458スクリーンと同等、もしくはそれ以上のスクリーンで公開する見込みだ」と述べた。 上白石萌歌はミライちゃん役、黒木華はくんちゃん役のオーディションに参加していたが、細田守監督は上白石にくんちゃんの泣き声、犬の鳴き声を演じさせくんちゃんのイメージに合うと上白石をくんちゃん役に決定した。 本作の舞台となる主人公の自宅はの設定で、劇中の住宅は建築家のが設計した。 斜面に建てられており、中庭が特徴的な2LDKである。 ストーリー [ ] 出産のため、暫く入院していた おかあさんが帰ってきた。 主人公の くんちゃんは初めて見る妹に興味を示し、おかあさんに「仲良くしてね」「守ってあげてね」と言われ、約束する。 しかし、 おとうさんとおかあさんは 「 未来 ( ミライ )」と名付けられた赤ちゃんの育児に追われるため、どうしてもくんちゃんのことを後回しにしてしまいがち。 そんな日々が続いたことで、未来に嫉妬感を覚えたくんちゃんは、動物の形をしたクッキーをミライちゃんの顔に並べたり、ほっぺたを引っ張ったり、指で鼻を押したりとミライの顔で遊び、おかあさんに止められる。 その腹いせにオモチャの新幹線で頭を敲くなどの癇癪を起こしてまた止められる。 疎外感を感じて、家に自分の居場所が無いように感じたくんちゃんは、庭に逃げる。 すると、 一人の男がくんちゃんに話しかけてきた。 それは人間の姿になった飼い犬の ゆっこだった。 ゆっこはくんちゃんの感じている感情を嫉妬だと言う。 色々やっている内にくんちゃんは尻の辺りに犬のしっぽらしきものが生えていることに気付いた。 思わずそれを毟り取って、試しに同じとこに付けてみると全身が犬のようになり、そのままひと暴れしたことで気は収まった。 くんちゃんはその後も、未来からやってきたセーラー服姿のミライが嫁に行き遅れないためゆっこと共にひな人形を片づけ、母親の子供時代に行って一緒に騒ぎまくったり、曽祖父の馬やバイクに乗ったりといった不思議な体験をしつつ成長していく。 ある日、キャンプに行こうと思っていた太田家だが、くんちゃんはお気に入りのスボンが洗濯中で履けないことから、だだをこねてしまう。 家出をしたくんちゃんは寂れた駅で1人の高校生に会う。 しばらく話している内に不思議な電車が来たのを見かけるが、それには乗るなと言われた。 しかしその言い方が癪に触ったのか乗ってしまった。 その行き先は巨大な東京駅で切符もなく、迷子になってしまう。 迷子センターは見つからず、遺失物センターへ向かった。 その遺失物係に肉親の名を問われるも何も答えられず、「ひとりぼっちの国」送りとなる。 くんちゃんは禍々しい装飾をした新幹線に引きずりこまれ、その乗客の骸骨達と共にされそうになる。 しかし、自分がミライの兄であることを自覚し、その新幹線から妹を守って決意を固めたことで、遺失物係は未来のミライを呼び出して、くんちゃんとミライは再会する。 ミライはくんちゃんを連れて飛び立ち、時空の道しるべからそれらの時代を探り当て、くんちゃんも元の時代へと帰っていく。 登場人物 [ ] 劇中では、登場人物は妹の 未来( ミライ)と飼い犬の ゆっこを除き、主人公の くんちゃんを筆頭に全員が愛称・渾名・俗称で呼ばれている。 くんちゃん 声 - 本名は「 おおた くん(太田訓)」。 甘えん坊な4歳の男の子。 生まれてきた妹に両親の愛情を奪われ、戸惑う。 ある日、飼い犬のゆっこが人間の姿になった謎の男に出逢い、続いて「ミライ」と言う少女とも出逢い、時空を超えた冒険の旅に出る。 が大好きで電車の名前を覚えている。 お父さんに妹の名前は何が良いと聞かれた際は「」、「」の名前を挙げている。 いつもで遊んでいて、度々このおもちゃに関するトラブルも発生する。 オレンジ色のをデフォルメしたイラストが描かれた服を持っている。 尚、原作小説にはくんちゃん誕生の際に「命名 訓」という漢字が当てられている。 また、幼稚園の名札には「おおた くん(太田訓)」と書かれている。 ミライちゃん 声 - 、(幼少期) くんちゃんの妹。 未来から来た者が庭に現れ、くんちゃんを「お兄ちゃん」と呼ぶ。 右手の手首側近くから親指の付け根の下にかけてがある。 おとうさん 声 - 育児のために在宅にて建築設計の業務を行う設計士。 仕事と育児の両立を目指し日々、取り組んでいる。 抱っこが苦手。 おかあさん 声 - 仕事や育児で大忙しだが、ベストを尽くそうとする。 片付けが苦手。 劇中には登場しないが、「葉一」 [ ]という弟がいる。 ゆっこ 声 - 太田家のペットでクリーム色の系。 くんちゃんが産まれるより前から夫婦と一緒にいる。 くんちゃんのおかあさんがペットショップで一目惚れし、おとうさんは渋々承諾した。 謎の男 声 - くんちゃんが庭先で出逢った、奇妙な出で立ちをした男。 愛情に飢えているらしく、「自分はかつてこの家の王子だった」と話す。 実は飼い犬のゆっこが人間体になったのである。 ばあば 声 - くんちゃんの祖母。 二人目を出産するおかあさんの代わりにくんちゃんとゆっこの面倒をみる。 おとうさんの設計した自宅のデザインが好きではない。 幼少期の母に会った際に、姿こそ見ていないが大きな怒鳴り声を聞いている。 じいじ 声 - くんちゃんの祖父。 ひなまつりの日に孫に会いに来る。 未来の写真を撮ろうとするも、くんちゃんに邪魔される。 ひいばあば 声 - 青年 声 - くんちゃんが時空の旅先で出逢った若者。 足を引きずって歩く。 くんちゃんに大きな影響を与える。 実はくんちゃんの曽祖父の若き頃である。 足を引きずる理由は戦傷の影響によるもの。 少女 声 - くんちゃんが時空の旅先で出逢う少女。 2人で部屋中をしこたま荒らしたことで相当激しく怒られた その際、こっそり裏口から逃がしている。 実はくんちゃんの母の幼き頃である。 男子高校生 声 - くんちゃんが時空の旅先であるの待合室で出逢う、ぶっきらぼうな話し方をする男子高校生。 実は未来のくんちゃんである。 の遺失物受付センターのロボット 声 - くんちゃんが時空の旅先である東京駅で出逢う。 東京駅のアナウンス 声 - その他声の出演 声 - 、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、 スタッフ [ ]• 原作・監督・脚本 -• 作画監督 - 、秦綾子• 美術監督 - 大森崇、髙松洋平• 音楽 -• オープニングテーマ・主題歌 - 「」(オープニングテーマ)、「うたのきしゃ」(主題歌)• ゼネラルプロデューサー -• プロデューサー - 、伊藤卓哉、足立雄一、• ラインプロデューサー - 池田大悟• アソシエイトプロデューサー - 伊藤整、櫛山慶、町田有也、笠原周造• 画面設計 -• 色彩設計 - 三笠修• CGディレクター - 堀部亮• 衣装 -• プロダクションデザイン - 、、、亀田芳高、• 編集 -• 録音 - 小原吉男• 音響効果 -• 音楽プロデューサー - 北原京子• キャスティングディレクター - 増田悟司、今西栄介• 上田弁方言指導 -• 配給 -• 企画・制作 -• ・スタジオ地図LLP共同事業(、、、スタジオ地図)• プロモーションパートナーズ(東宝、、、、、、、、、、、、、、) 公開 [ ]• 2018年8月26日(日)時点で、興行収入26. 3億円、観客動員数208. 7万人。 日本で公開される5ヶ月前に、北米の配給権をが獲得したことが、第68回で発表され 、2018年11月29日より米国の780館で公開された。 評価 [ ] 日本での興行は、ヒット作と言える数字を上げたが、細田の過去作と比較すれば振るわず、初週成績は前作『バケモノの子』の40%減となった。 批評は、賛否両論に分かれ、主に、映画で描かれた家族観を保守的と見るか否かが論点となった。 一方で、これは家族の物語ではなく、幼児の自我の形成を描く作品であるという指摘もある。 日本の評価とは対象的に、海外では高い評価を受けた。 にノミネートされたが、日本の作品としては作品以外では初めてである。 第76回にノミネートされ、日本の作品としては初めてである。 第46回のと長編作品脚本賞の二部門にノミネートされ 、前者を日本人監督として初めて受賞した。 タイアップ [ ]• 主催の体感型謎解きイベントであるとのコラボで『 ミライからの手紙』が東京歌舞伎町にある常設アミューズメントスポット・東京ミステリーサーカスにて約1ヶ月のロングランで開催される。 参加者は各々のペースで手紙に書かれている様々な謎を頼りに、新宿近辺を散策しながらくんちゃんを保護することがクリア条件。 」が開催された。 本作の主題歌を担当したの「」とのコラボレーションで、細田の監修で(本作作画監督)の「くんちゃん」と「ミライちゃん」が描かれた描き下ろし原画による、三方背ボックス仕様の「クリスマス・イブ 2018 クリスマス・スペシャル・パッケージ」が、12月11日から25日までの期間限定で販売された。 CM [ ] 『グリーンダカラ』のCMで、くんちゃんと未来が登場するアニメーションCMが制作・放送されている。 テレビ放送 [ ] テレビ放送の視聴率 [ ]• 系『』枠 回数 放送日時 視聴率 1 2019年 07月 012日 9. 9 脚注 [ ] [] 注釈 [ ]• くんちゃんの前に現れた未来の彼女の姿が、暗い色の茶色のと、冬服の場合は紺色の無地と白のラインと赤いスカーフに、夏服の場合は白の無地と紺色のラインと赤いスカーフの、という出立ちで、中学生なのか高校生なのか不明。 劇中では年齢はわからないが、エンディングのスタッフロールで男子高校生と記載がある。 同作品の制作に於いてはアクアデザインアマノがカージナルテトラの群泳の描写や、水槽システムの時代考証等で全面的な協力を行っており、にあるアクアデザインアマノ本社内にある「ネイチャーアクアリウムギャラリー」を細田監督が来訪し、綿密なイメージサンプリングや打ち合わせを行っている。 出典 [ ]• 2018年9月7日. 2018年12月16日閲覧。 2018年12月19日. 2018年12月20日閲覧。 映画ナタリー. 2017年12月28日閲覧。 com 2017年12月13日. 2017年12月28日閲覧。 シネマトゥデイ 株式会社シネマトゥデイ. 2018年4月17日. 2018年4月24日閲覧。 2018年5月18日. 2018年5月23日閲覧。 コミックナタリー ナターシャ. 2018年4月24日. 2018年4月24日閲覧。 産経ニュース. 2018年1月16日閲覧。 2018年7月20日放送「映画「未来のミライ」公開スペシャル!〜豪華キャストが語る細田守の世界〜」• CINEmadori. 2018年8月8日閲覧。 「未来のミライ」パンフレット• 2019年1月19日. 2019年1月19日閲覧。 oricon news 2018年8月31日 , 2018年9月1日閲覧。 Tadashi Sudo 2018年2月16日. 2019年3月14日閲覧。 2019年3月14日閲覧。 Real Sound. 2019年2月4日閲覧。 IGN JAPAN. 2019年2月4日閲覧。 トイアンナ. 2020年4月5日閲覧。 アニメ!アニメ!. 2020年4月5日閲覧。 2018年12月19日. 2018年12月16日閲覧。 2018年12月4日. 2018年12月16日閲覧。 - アカデミー賞公式ウェブサイト(英語。 - アニー賞公式ウェブサイト(英語)• ANIME NEWS NETWORK. 2019年1月15日. 2020年3月7日閲覧。 - Crunchyrollアニメアワード公式ウェブサイト(英語)• - フロリダ映画批評家協会(英語)• - ゴールドダービー賞公式ウェブサイト(英語)• - ゴールデングローブ賞公式ウェブサイト(英語)• - 日本アカデミー賞公式ウェブサイト• - サテライト賞公式ウェブサイト(英語、"Motion Picture, Animated or Mixed Media"の箇所を参照)• - ワシントンD. 映画批評家協会(英語)• ポルトガル語. 2019年5月6日閲覧。 - 文化庁メディア芸術祭(第22回アニメーション部門 審査委員会推薦作品)• archive. ph 2019年7月4日. 2019年7月4日閲覧。 外部リンク [ ]• - (英語)• 第46回アニー賞 (151m53s〜) - (2:31:53~)出席:細田守、齋藤優一郎プロデューサー• - プレイリスト.

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細田守が語る、映画『未来のミライ』で描きたかった現代の家族像

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作品に息を吹き込むのは、個性あふれる豪華俳優陣。 主人公、くんちゃんには上白石萌歌を抜擢。 ミライちゃん役のオーディションの際に、細田監督の提案でくんちゃんの声に挑戦したところ、みごとに初主演の座を射止めました。 ミライちゃん役には、『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』にも出演している黒木華が時をこえてやってきた妹を魅力たっぷりに演じています。 この二人を取り巻く登場人物に星野源、麻生久美子、吉原光夫、宮崎美子、そして、役所広司に福山雅治。 素晴らしいキャストが細田監督の作品世界を彩ります。 そして、本作のオープニングテーマとエンディングテーマを担当するのは山下達郎。 細田監督のたっての希望と想いを受けて、山下が書き下ろしを快諾。 『サマーウォーズ』以来、9年ぶり2度目のタッグとなります。 双方のファンにとっても念願、待望のコラボレーションが実現しました。 また、今作は、すでに88(5月現在)の国と地域での配給が決定しており、先日行われた第71回カンヌ国際映画祭開催期間中の「監督週間」にアニメーション作品としては唯一選出され、世界初の上映が行われました。 さらにアヌシー国際アニメーション映画祭長編部門コンペティションにも選出されており、今作への期待は、まさにワールドワイドに広がっています。 家一軒と庭一つ、どこにでもあるたった一つの家族を通して、生命の大きな循環、人の生の織り成す巨大なループを描き出す今作。 2018年夏、世界中すべての人にまったく新しい「家族」と「命」の物語をお届けします! とある都会の片隅の、小さな庭に小さな木の生えた小さな家。 ある日、甘えん坊のくんちゃん(4歳)に生まれたばかりの妹がやってきます。 両親の愛情を奪われ、初めての経験の連続に戸惑うくんちゃん。 ミライちゃんに導かれ、時をこえた家族の物語へと旅立つくんちゃん。 それは、小さなお兄ちゃんの大きな冒険の始まりでした。 待ち受けるみたこともない世界。 むかし王子だったと名乗る謎の男や幼い頃の母、 そしてある青年との不思議な出会い。 そこで初めて知る様々な「家族の愛」の形。

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細田守監督最新作「未来のミライ」【mysound】

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過去を美化せず、現代を見つめること。 それが未来を志向することだということ。 その思いを、アニメーションの可能性を切り拓いてきた作り手・細田守は、7月20日公開の最新作『未来のミライ』で宣言する。 『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』で、現代や家族と向き合ってきた細田監督。 現代の家族像から、子どもに対する誠実な姿勢、さらには「なぜアニメーションで表現するのか」というテーマについて、彼に語りつくしてもらった。 星野源さんの「現代の父親」っぷりには、本当にビックリしたんです。 インタビューは、いたってリラックスしたムードで始まった。 5月には『第71回カンヌ国際映画祭』の「監督週間」で上映。 6月下旬には、キャストと共に登壇しての完成披露試写が行われた。 『未来のミライ』という、細田守監督にとってかけがえのない雛鳥(ひなどり)が、いままさに世の中に向けて羽ばたこうというタイミングでの取材だった。 細田:すごくドキドキしているのは例年と変わらないんです。 でも今回は『カンヌ』があったし、さらに完成披露試写でも「カンヌで1回経験しているから落ち着けるかな」と思ったら、やっぱりドキドキしました。 きっと初日はもっとドキドキするはずで……結局変わらないんじゃないかな(笑)。 細田守 「ハハハハハ!」と明るい笑い声を上げながら、クシャッとした笑顔を見せる。 誰に対しても丁寧に、そして真摯に受け答えする、ベテランとは思えぬ物腰。 そのフラットな態度が、『未来のミライ』における世界観へとつながっていることを、インタビューを通して徐々に知ることになった。 4歳の男の子・くんちゃん(声:上白石萌歌)を主人公に据え、その男の子の目線で映画全体を描いた本作。 おとうさん、おかあさん、ゆっこと名づけられた犬と共に、小さな庭のある家に暮らす少年の成長譚だ。 めでたい出来事のはずなのだが、くんちゃんにとってはひとつの試練が訪れる。 それまで独占していた両親の愛情が、一気に妹へと注がれてしまうのだ。 ただでさえ甘えん坊のくんちゃん。 自分に気を配ってくれない両親に、そして突然与えられた兄としての立場に、彼は混乱し、泣きわめき、かんしゃくを起こす。 そんなくんちゃんを「お兄ちゃん」と呼ぶミライちゃん(黒木華)が、未来から突然、庭に現れて……1軒の家にほぼ舞台を限定しながら、庭を通じて時空を超えた冒険が繰り広げられるファンタジー作品となった。 新たな生命の誕生にあたふたしながらも、精いっぱい毎日をおくる夫婦の姿を、見事に声で表現した2人。 麻生は、子育てと仕事を両立させる母親の姿を、どこまでも自然体で演じていた。 細田:シナリオの段階から、おかあさんは麻生さんにお願いしようと思って、決めていたんですよ……『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)、『バケモノの子』(2015年)と、ずっと作品に出てもらっているし。 子どもの年齢も一緒なんです。 「ママ友」と言えばいいのか、同じような時間を生きているという点で、おかあさんのモデルの一部なんですね。 『バケモノの子』予告編 そんな麻生が演じるおかあさんに叱咤激励されるのが、星野扮するおとうさんだ。 独立したばかりのフリーの建築家で、自宅で仕事をしながら、くんちゃん、そしてその妹の日中の育児を担う。 赤ちゃんを抱くだけでも不安がり、わずかな隙間の時間に仕事をしようとするも、パソコンを前にうつらうつら……まるで私たちの周囲にいるような父親の姿を、声を通じて体現していた。 細田:星野さんは今回初めてお会いしたんです。 以前からすごく魅力的な方だとは思っていたんですが、実際にご一緒して、どうしてこんなに素晴らしく「現代の父親」を表現できるんだろうと、舌を巻きました。 「現代の父親」が意味するところは何なのか。 そう尋ねると、細田監督はそのまませきを切ったかのように、『未来のミライ』の核心へと突き進んでいった。 細田:いま、父親って、表現するのがすごく難しい存在だと思うんです。 昔は父親の役割をみんな演じていたので、父親をやるというのは、そんな大変じゃなかったんですよ。 父親っぽくやればよかったんですから。 でもいまは、そうじゃない。 だからこそ、星野さんの「現代の父親」っぷりには、本当にビックリしたんです。 プロフィール 細田守(ほそだ まもる) 1967年生まれ、富山県出身。 金沢美術工芸大学卒業後、1991年に東映動画(現・東映アニメーション)へ入社。 アニメーターを経て、1997年にTVアニメ「ゲゲゲの鬼太郎(第4期)」で演出家に。 1999年に『劇場版デジモンアドベンチャー』で映画監督デビュー。 2000年の監督2作目、『劇場版デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム! 』の先進性が話題となる。 その後、フリーとなり、2006年に公開した『時をかける少女』(原作:筒井康隆)が記録的なロングランとなり、国内外で注目を集める。 2009年に監督自身初となるオリジナル作品『サマーウォーズ』を発表。 2011年に自身のアニメーション映画制作会社「スタジオ地図」を設立し、『おおかみこどもの雨と雪』(12)、『バケモノの子』(15)と3年おきに話題作を送り出し、国内外で高い評価を得ている。 最新作『未来のミライ』は『第71回カンヌ国際映画祭』「監督週間」に選出された。

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