首都 圏 中学 入試。 【中学受験2020】首都圏模試センター「予想偏差値」9月版

首都圏中学、広がる午後入試 「1日に2校受験」も定着:朝日新聞デジタル

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2月1日午前受験者数は4万1000人を超えた。 また、女子校にも新たに算数1科午後入試を導入した学校があった。 2018年度と2019年度は、連続して前年度より増えています。 2018年度は3. 7 2016年度(2017年受験) 283,875 36,893 13. 0 2017年度(2018年受験) 276,520 37,939 13. 7 2018年度(2019年受験) 286,248 39,761 13. 9 2019年度(2020年受験) 289,494 41,308 14. 2月1日午前受験者数は森上教育研究所調べ。 2020年の2月1日午前受験者数は、2月13日までに受験者数が判明した学校のデータより算出しています。 一方、私立中学校の受験者の実数を推定するには、2月1日午前に入試を行う学校の受験者数の合計が一つの参考になります。 2月1日午前には、ほとんどの受験生が、いずれかの学校を受験していると考えられるからです。 この数を、公立小学校6年在籍者数で割って「受験率」を求めてみると、これも上昇傾向にあることがわかります。 私立中学校の募集人員の合計にはそれほど変化がないので、2020年の首都圏私立中学入試は、近年では最も厳しいものだったといえます。 では、受験学年である6年在籍者数は、今後はどうなっていくのでしょうか。 1都3県の合計では、2020年に受験した現小6の28万9494人をピークに、これからは減少していきます。 それでも、2019年5月1日現在の1年在籍者数、つまり、2025年に受験することになる新小2は、27万9877人いました。 現小6と比較して、3. 東京都では、今後も増加傾向が続く見込みです。 東京都の現小6は9万6789人だったのに対して、新小2は9万8565人で、現小6より1. 首都圏全体の小6が減少に転じても、東京都の小6が増えている限りは、私立中学校の受験者の実数は横ばいか、増加となる可能性が高いので、首都圏の中学入試は、まだしばらくは激戦が続きそうです。 そこで、首都圏のおもな大学付属校・系属校について、昨年と今年の応募者を比較してみましょう。 このうち、慶應義塾湘南藤沢が増加し、慶應義塾中等部が減少したのは、今年は2月2日が日曜日だったため、プロテスタント校の青山学院が入試日を2日から3日に変更した影響が考えられます。 また、早稲田実業学校と明治大学付属中野の減少は、昨年大幅に増加した反動といえそうです。 全体的には、付属校・系属校の人気は続いたとみてよいでしょう。 なお、香蘭女学校は、立教大学に80名という、1学年の半分にもなる大きな推薦枠を持っている学校です。 その推薦枠が、80名から97名になることが発表されたことも、応募者増加の一因と思われます。 湘南白百合学園、田園調布学園など 女子校も算数1科午後入試を新設 近年、午後入試が増加しており、なかには全日程が午後入試という学校も出てきました。 そのため、2月1日・2日・3日とも「ダブルヘッダー」で受験をするケースが珍しくなくなっています。 しかし、午前受験の学校からの移動時間を考えると、午後入試の開始時刻は、早くても午後2時ごろで、難関校との併願が想定される学校であれば、午後3時以降にならざるを得ません。 それから4科の入試を受けると帰宅が夜になり、翌日以降も入試が続く受験生には、体力的にも精神的にも、かなりの負担になります。 そこで広まりつつあるのが、午後に行う「算数1科入試」です。 昨年は男子校の巣鴨と世田谷学園が、2月1日午後に算数1科による入試を新設しました。 巣鴨は508名、世田谷学園は425名の応募者を集めましたが、この両校の午後入試は、今年さらに応募者を増やし、巣鴨は766名に、世田谷学園は544名になりました。 さらに、午前入試でも全日程で応募者が増加しました。 特に2月2日、巣鴨は390名から678名になり、世田谷学園は480名から718名になっています。 午後入試の新設をきっかけに、学校の教育内容そのものへの関心が高まったとみられ、いずれも午後入試の導入は大成功だったといえるでしょう。 今年はさらに、女子校の湘南白百合学園と田園調布学園も1日午後に算数1科入試を新設し、それぞれ147名、356名の応募者を集めました。 それでも、恵泉女学園、東京女学館、山脇学園などの午後入試はむしろ増加しています。 1日午後入試については、新規参入があっても、既存の学校が減ることは少なく、むしろ、午後入試を考えていなかった層を掘り起こす効果があるといえそうです。 なお、2日には、富士見が算数午後入試を新設しましたが、この日の午後に人気を集めたのは、女子校では香蘭女学校(877名)や恵泉女学園(697名)でした。

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2019年3月号 2019年 首都圏中学入試の概況|中学受験版スクールポット

首都 圏 中学 入試

中学受験生の増加の背景には、すでに1年数か月後に迫った「2020年大学入試改革」と「日本の教育の変化」があります。 20年以降、大学入試のあり方が大きく変わることは、すでに多くの保護者がご存知のことと思います。 4月から高校2年生になる学年が、この新しい大学入試を最初に経験するわけです。 そして、今春、中学入試に挑んだお子さんたちが大学受験に挑む24年度は、新たな「学習指導要領」を前提とした大学入試となり、大学入試改革の第2期(5年目)と言われる本格的な改革の初年度となります。 特に「大学入学共通テスト」の英語は、現行の英語入試と「英語民間検定」が併用される経過期間が終わり、全面的に「英語民間検定」のスコアが合否の規準として導入されると言われています。 社会の変化に応じて「学校選び」も変化する 小学校の新6年生以下の子供たちが大学や大学院を卒業して社会に出る2029~31年度以降は、急速に進むグローバル化やボーダーレス化、AI(人工知能)の進化によって、日本の社会や人々の生き方も、現在とは大きく変化することが予測されています。 現代の子供たちは今後、「答えが一つに定まらない」人類的な課題と向き合い、その解決の糸口を探っていかなくてはならない世代と言ってもいいでしょう。 将来の社会が変わり、そこで求められる力が変わり、大学入試も変わると言われる現在、子供たちがより良く生きていくための力を考えて、中学受験生と保護者の「学校選び」の観点が少しずつ変わってくるのは当然のことです。 同時に、多くの私立中学校・私立中高一貫校も、「変わる大学入試と日本の教育」に対応する必要性から、アクティブラーニングや探求型授業の導入、「21世紀型スキル」の育成を積極的にうたうようになってきました。 今春の首都圏中学入試でもこうした大きな流れは色濃く反映され、「学校選びの成熟化・二極化」と「私立中入試の多様化」として表れたと考えてよいでしょう。 従来型入試は難関校で、新タイプ入試は全体に志願者増加 英語入試も新しいタイプの入試として実施校が増えてきている 今春の首都圏中学入試から、いくつかの傾向をご紹介しておきます。 これらの傾向は、いずれも「2020年大学入試改革」と「日本の教育の変化」につながる動きと言えます。 それらはまた、ミレニアル世代と呼ばれる若い世代の保護者の志向や行動様式の変化を反映したものでもあります。 1.まず、従来型の「4科・2科入試」を実施した最難関・準難関校の多くが志願者を増やしています。 男子校では麻布、駒場東邦、武蔵、栄光学園、筑駒。 女子校では女子学院、雙葉、フェリス女学院、横浜雙葉、浦和明の星。 共学では渋谷幕張(女子)、早実、東邦大東邦などの志願者増加が目立っています。 開成、桜蔭の志願者数もほぼ前年と変わらず、高い人気を保っています。 このほか、海城、本郷、浅野、鴎友学園女子、吉祥女子、立教女学院なども志願者が増えています。 午後入試を新設した人気校にも受験者が集中しました。 男子校では世田谷学園、巣鴨、女子校では香蘭女学校、普連土学園、山脇学園、晃華学園などです。 午後入試の学校を押さえることで、最難関・準難関校へ強気の挑戦をすることが可能になるからでしょう。 最難関・準難関校の人気が高まる反面、従来型の入試を実施した学校のうち中堅クラスの学校は、一部で受験者数が減少しています。 最難関校に従来型の入試でチャレンジする受験者層は、これまで通り一定数いるのですが、中堅クラスを目指す受験生の層は、多様化する新たな入試に流れたと言ってよいでしょう。 これが「学校選びの成熟化・二極化」と考えられる現象です。 「変わる大学入試」に対する不安の反映もあって、明大中野、東洋大京北など多くの大学付属校の人気が上昇しているのも、成熟化・二極化の表れと見られます。 2.私立中入試の多様化が進む中で、新タイプの「得意科目選択・特化型入試」に多くの志願者が集まったのも2019年入試の特徴です。 男子校では世田谷学園・巣鴨が2月1日午後の「算数1科」入試を実施しました。 女子校では普連土学園が2月1日午後の「算数1科」入試、山脇学園が2月1日午後の「算・国1科選択」入試を実施。 共学校では栄東が1月18日の「算数1科」入試を行い、多くの志願者を集めました。 また、「算数1科」「国語1科」に加え、「英語1科」入試の実施校も増えています。 これら「1科目入試」は、得意科目選択入試の典型的な例と考えてよいでしょう。 このほかにも多彩なバリエーションがあり、4科から3科、英語を含む5科から3科、4科から2科、英語を含む5科から1科などを選択する多彩な入試が行われ、人気を集めました。 3.「適性検査型入試」を採用する学校も増えていて、計6524人が適性検査型入試で合格しています。 私立中の「適性検査型(総合型・論述型・思考力型・自己アピール型)入試」は、前年の136校から147校に増加しました。 2月1日午前に行われた「適性検査型入試」の実受験者数も3,773人から前年比102%の3,856人に増えています。 首都圏全体での実受験者数は9,484人から前年比109%の1万352人となり、うち6524人が合格しています。 のべ受験者総数でも1万1991人から前年比102%の1万2225人に増えています。 4.「英語(選択)入試」の導入も目立っています。 「英語(選択)入試」を導入した私立中は、前年の112校から125校に増加しました。 2月1日午前に行われた「英語(選択)入試」の実受験者数は156人から前年比228%の355人に増加しました。 首都圏全体での実受験者数は1378人から前年比133%の1826人に。 うち1002人が合格しています。 のべ受験者総数で見ても、2381人から前年比126%の3007人と伸びを見せています。 5.今春の首都圏中学入試では、私立・国立中学校の受験者総数が、前年の4万5000人から4万7200人(推定)まで増加しました。 これに公立中高一貫校の実受検生数約1万7800人を加え、両方の併願者約5500人を差し引くと、約5万9500人が中学受験(受検)に挑んだことになります。 首都圏の小学校卒業生数は29万4199人ですから、約5人に1人にあたる人数です。 2020年の大学入試改革が目前となる来年以降は、私立・国公立中学校の受験(受検)者数はますます増加することでしょう。 次回は、20年以降の中学入試でも増加していくことが予想される「私立中入試の多様化」についてさらに詳しくご紹介します。

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首都圏「中学受験」、2020年は「非常に厳しい入試」だった

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2019-04-01 中学入試受験者数、顕著に増加 2月18日(月)東京都内のアルカディア市ヶ谷私学会館において、(株)森上教育研究所(森上展安代表、東京都千代田区)主催「2019年入試 首都圏中学入試の結果と分析」セミナーが開催された。 セミナーの冒頭は、ゲストによる「教育 VS.AI」をテーマにした15分間のプレゼンテーションが行われ、第1講では今春の中学入試問題はどのように変化したのかを最新の資料で考察。 さらに第2講では、「大手塾分析」のゲストスピーカーにサピックス・広野雅明氏と早稲田アカデミー・千葉崇博氏に加え、今年は日能研関東から長谷川信誓氏を迎えて入試実態に迫った。 「教育 VS.AI」プレゼンテーション [上] 大迫弘和 氏 [下] 前刀禎明 氏 冒頭の「教育 VS.AI」をテーマにプレゼンテーションを行ったのは、国際バカロレア(IB)教育の第一人者で武蔵野大学教育学部教授の大迫弘和氏と元アップル日本法人社長で実業家の前刀禎明氏。 「50年前にスイスで誕生した国際バカロレアは、国際的な人材を育成する最も完成されたカリキュラムと言われ、我が国で政府が動き出したのは2013年になります」と語る大迫氏。 そんな大迫氏が強調するのは、芸術教育の重要性だ。 「AIが世界を覆っていくだろう状況の中、教育の使命が明らかになっています。 それは芸術教育により内面的空間への回帰を促していくことです。 『教育にアートを』というムーブメントを起こしたいと思っています」 前刀氏は「ものの見方」という観点からプレゼンテーション。 世界経済フォーラムは、社会に出て必要なビジネススキルを提案しています。 それを高めるのが、「クリエイティブインテリジェンス」。 前刀氏らが開発したアプリでは、このクリエイティブインテリジェンスを磨くことができるとのことだが、それは5つの力で成り立っているという。 「目の前にあるものをよく観察し、そこにいろいろな可能性を考え、自問自答する。 そして思いついたことを実際にやってみる。 そうすると自分が考えたこととは違うこともある。 さらに、そこでとどまらずに自分とは違う視点をもった人、自分とは違う考え方を持った人に相談をしてみる。 一番重要なのが、発見したことを創造的に関連づける力です。 なぜ今このような話をしているかというと、ご自分の、そして子どもたちの、長い人生の中で自ら『成長』していく力を身につけてほしいからです。 言い換えると、ご自分の、そして子どもたちの無限の可能性をどう伸ばしていくかを考え、実践していただきたいと思います」と、前刀氏は述べる。 第1講 私立有名中学2019年入試問題4教科分析 [上] 神尾雄一郎 氏 [下] 竹内洋人 氏 「文章をまとめる」「自分の考えを述べる」等の問題が増加した「国語」 国語の中学入試の考察と分析を行ったのは、神尾雄一郎氏(株式会社ジーワンラーニング代表、NPO法人ロジケーション・ジャパン理事、開成中高弁論部監督)。 今年の首都圏中学入試では、特徴的なものとして、以下のような出題があった。 (A)「授業において生徒が学習する場面を想定した」問題(芝浦工大柏 一回 三・問二) (B)「テクスト全体の構成や展開、表現の仕方等を評価する」能力を測る問題(豊島岡女子 第1回 二・問八) (C)「情報を編集して文章にまとめる」能力の評価に関わる問題(世田谷学園 第1次 問十一(2)) (D)図表などをもとに、複数の情報を統合し構造化して考えをまとめる」能力を測る問題(春日部共栄 第二回午後四・問一・問二) (E)「テクスト全体の要旨を把握する」能力を測る問題(公文国際学園中等部 A日程 3・問2) (F)「テクストの精査・解釈を踏まえた自分の考えの形成」能力の評価に関わる 問題(吉祥女子 第1回 二・問八、フェリス女学院 [2]・問5、雙葉 一・問 二十一) (G)「テクストを踏まえ、条件として示された目的等に応じて、必要な情報を比較したり関連付けたり」する能力を測る問題(灘 一日目 一・問6、城北埼玉 第1回 二・問9、西南学院 二・問7) このうち(A)(B)は「平成31年 大学入試センター試験 国語」でも出題されている。 「今後は契約書や議事録といった実用的な文章を題材にした問題が増えていくのではないかと思います」と神尾氏は予測する。 「なぜ成り立つのか」という本質を問う問題が多かった「算数」 算数の考察と分析を行ったのは、竹内洋人氏(みんなの算数オンライン主宰、算数オリンピック大会問題選定委員)。 今年の傾向として、点数の取れる問題と取れない問題がはっきりしていて、大学入試改革の影響か、分野横断的な問題、長文問題、会話型・手順穴埋め型で知識不要の問題解決過程を問う問題が多く見られた。 ただしこれらの問題が合否に影響はしていないと考えられるという。 また、立体切断問題が上位校のみならず、幅広く出題されたという。 「立体切断問題は難しいですが、トレーニング次第で安定的な得点源に得ます」と竹内氏は語る。 一方で、丸覚えの知識や解法で解ける問題も相変わらず多いという。 しかしその知識や解法が「なぜ成り立つのか」、「本質を理解しているかどうか」を問題も多く見られた。 丸覚えの知識や解法が役に立たないわけではないが、差がつくのはその一歩先。 問題設定はどこかで見たことがあるが、「問いが新しい」という問題も多かった。 合格者平均点の変化をみると、開成は昨年の86. 9%から今年は76. 0%にダウンし、10. 9%の難化。 大問4の長文問題以外は比較的オーソドックス。 開成特有の面倒で複雑な計算はない。 豊島岡女子は74. 0%から66. 9%にダウンし、7. 9%の難化。 問題難易度の差が大きく、ミスができない。 立体切断問題は難しいが理解しておきたい。 浅野は76. 9%から84. 8%にアップし、7. 9%の易化。 3年連続の易化で、過去5年で最も高い。 〝標準的な問題を正確に解く力〟を磨くことが最優先とのこと。 鷗友は56. 7%から72. 2%にアップし、15. 5%易化した。 昨年、一昨年と比べるとシンプルな問題構成になっている。 浦和明の星は75. 4%から82. 8%にアップし、7. 4%易化した。 難問はないものの、この問題構成で82. 8%も取るのはすごいこと。 こういう力がやはり必要だ。 受験する・しないにかかわらず、演習に取り入れたい良問揃い。 桜蔭は、最後大問4が難しく、実質的には1枚目の大問1、2が合否を分けたかもしれない。 ただし、得点できそうでできない厳しい内容。 女子学院は、例年であればパッと見て解けそうな問題があるはずだが、今年はそのような問題がない。 かなり平均点が下がり、算数では差がつかなかったのではないかと思われる。 「定番問題だけれども正答率が低い問題が合否を分けていて、今後もこの傾向は続くのではないかと思います。 公式や解法テクニックを覚えるだけでなく、『なぜ成り立つのか』という本質を理解しましょう。 そういう問題が出ています」と竹内氏は語る。 資料の読み取り、時事問題等が増加した「理科」 [上] 古谷広高 氏 [下] 早川明夫 氏 理科の考察と分析を行ったのは、古谷広高氏(JESDA/日本教育システム開発協会)。 今年は全体の傾向として4分野(生物・地学・化学・物理)まんべんなく出題されているが、なかでも生態系・食物連鎖、天体・大地、力学、水溶液がよく出題されているという。 出題内容の傾向は、資料分析、グラフの読み取りなど、適性検査型と呼ばれるような問題が上位校で出題されている。 また、身の回りのものを題材にした問題が多く出題されている。 古谷氏が注目した学校や問題は、まず麻布の大問2。 コーヒーに関する問題で、身近なものを科学的にとらえる問題だ。 しっかりとリード文があるので、情報を整理できれば解くことができる。 駒場東邦の大問4は、小笠原諸島の在来種と外来種の交配に関する問題。 在来種を守る取り組みを考える問題などは、これまでに適性検査で出題されている。 開成は、例年に比べ、資料の読み取りに関する問題が増加している。 このような問題に対する指導方針は、まずは基本事項の確認、各分野の定番問題の習得だ。 知識だけでなく、その背景までとらえることが重要だ。 身の回りにあるものを科学すること。 すなわち身の回りにあるものの原理や仕組みを考えること。 そして、グラフについての理解を深める。 理科でよく出題されるグラフを学ぶだけでなく、各グラフの適性、読み取り、作成まで学ぶ。 自分でグラフを描けるようにしておくことも大切だ。 時事問題は多いので、火星の接近、月食、流星群、地震、火山の噴火、異常気象(台風、豪雨など)、生態系(絶滅危惧種、在来種と外来種)、遺伝子など、その年に起こった出来事はしっかりとおさえておくこと。 実験データの分析・考察、思考力を要する問題は、フローチャート、マトリクス、同型整理など思考を整理するものを身につけておくと役に立つ。 「中学受験のみならず大人になったときも非常に有効な力となります。 整理することを知っておけば、覚えるときに分類して圧縮して覚えることができるので、実はそれほど覚えることはないことがわかります。 日本語をしっかり読み取れるかどうかがカギになってきます」と、古谷氏は述べる。 昨年に引き続き易化、標準化した「社会」 社会の考察と分析を行ったのは、早川明夫氏(文教大学)で、共学校61校、男子校41校、女子校36校、計138校を分析した。 全般的な出題傾向は昨年に引き続き易化、標準化の傾向にあるという。 「138校を分析して改めて感じたことは、国語の力が問われるということです。 問題自体は基礎基本が大半ですが、用語の意味が正確に把握されていないと解けません」と述べる早川氏。 選択肢問題で解答を複数にしたり、解答数を示さなかったりする問題形式が増加している。 例えば「正しいものを2つ選 び、記号で答えなさい」「誤っているもの(正しいもの)をすべて選び、記号で答えなさい」など。 「よりよい働き方を実現するために、雇われて働く人同士が自分たちで作る組織を何といいますか。 また、資料の読み取り問題が増加傾向にある。 圧倒的に統計資料が多く、特に新規作成の資料が増加している。 さらに、記述問題の大半は原因・理由を問うものとなっている。 時事問題は多い。 直接的な出題も多いが、時事問題を切り口、ないしは念頭においた出題が増加傾向にある。 入試対策としては、何よりも子どもの「はてな?」を大切にすること。 「はてな?」から」「なるほど」へ。 「はてな?」「なぜ?」「どうして?」を念頭に教科書や本を読むこと。 「なぜ名字や地名は漢字2文字が多いか?」など、身近なもの、当たり前といわれていることにも疑問を持って、様々な視点(立場)から考える。 さらに、歴史を知ると「モノの見方や考え方」が変わるので、歴史を知ること。 絶えず社会のアンテナを張り、小学校の教科書を精読することも重要とのことだ。 第2講 受験生動向からみた今春入試 大手3塾分析 [上] 広野雅明 氏 [下] 千葉崇博 氏 [男子校] サピックス/広野雅明 氏 (広報・企画部部長、小学部) 2月1日の入試では特に男子が昨年よりも大きく増え、午後入試も積極的に受ける子どもが増えた。 その影響として2月2日の受験では、1日に受けた学校に合格したときは、出願したにもかかわらず受験しなかった子どもが結構いる。 そして1日あけて3日に再チャレンジする。 どの学校も、昨年に比べて午後入試の受験率が高まっている。 【麻布】上位の人数が増え、そこが激戦になっている。 【海城】昨年より上位の生徒が受験。 試験問題が非常に難しかった。 【早稲田】志願者は減ったが、難易度はまったく下がっていない。 【栄光】今年は激戦だった。 【本郷】試験問題が難しかった。 年々難化している。 【浅野】試験問題が非常に難しかった。 【明大中野】サピックス生では受験者が急増。 難易度が高くなっている。 サピックス小学部を卒業する小6生のうち、約5%の子どもたちが小1から通塾。 4%が小2から、小3からが昨今増加し約30%を占めている。 小4からが前半と後半合わせて47%、小5からは10%強、小6からは今や3%ほどになっている。 「中学受験というのは、お子さんにとってもご家庭にとっても相当大変なことでございます。 ただしその努力をしたという事実こそが一番お子さんを成長させると思います。 学校様は、こういったお子さんの努力の成果が反映できる入試問題を作成していただきたいと思います」 [女子校] 早稲田アカデミー/千葉崇博 氏 (教務本部 副本部長 兼 中学受験部長) 早稲田アカデミー生の特徴として、2月1日の午前受験した生徒のおよそ45%、半数近い生徒が午後受験をしている。 中学受験者数は増えていて、女子校も受験生が戻っているとはいわれているが、やはり共学校に押されていると思われる。 2019年の出願校数は平均7. 09校で、受験校数は5. 23校。 受験校数は昨年と同じだが、増え続けている。 受験校数を押し上げる要素は、午後受験率が高まったことと、埼玉・千葉居住者の東京校・神奈川校の受験率が高くなり、88. 6%に上がったことが挙げられる。 昨年(2018年)は82. 4%、一昨年(2017年)は77. 3%、2016年は75. 5%だったので、近年急激に東京校・神奈川校の受験率が高くなっているのがわかる。 2月1日午前入試の女子校についていえば、吉祥女子の受験者数が相当多くなっている。 吉祥女子に限らず、人気を集めている学校はぐんぐん受験者数を伸ばしているが、一方では生徒集めに苦しんでいる学校もあり、二極化傾向がみられる。 公立中高一貫校の中でも人気上昇中の学校があるが、女子は小石川、三鷹、相模原の受験者数が伸びている。 特に上位の私立女子校は生徒が奪われかねないので意識しておいた方がいいかもしれない。 今年の入試の特徴として、2月3日以降の入試が激戦だったことが挙げられるが、2月5日の大妻の実質倍率は7. 89倍にも上り、注目に値する。 「2月3日以降が激戦となると、いかに1日、2日で生徒が通いたいと思う学校に合格させてあげられるかが、私たちの大きな課題になってくると思います」早稲田アカデミー生(私国立中受験コース・公立中高一貫校受検コースのみ対象)の入塾時期は、小1が1. 5%、小2は2. 4%、小3は32. 9%、小4は27. 7%、小5は22. 3%、小6は13. 1%で、小3からの通塾が最も多くなっている。 居住地は東京が62. 7%で最も多く、次いで神奈川(15. 4%)、埼玉(10. 8%)、千葉(9. 6%)の順になっている。 [共学校] 日能研関東/長谷川信誓 氏 (関東中学情報部) 長谷川信誓 氏 日能研における今年の出願者数トップ3(東京)は、広尾学園が最も多く、東京都市大等々力、開智日本橋学園と続く。 出願増加率(東京)は、目黒日本大学で、八雲学園、東洋大学京北の順となった。 神奈川の出願者数トップ3は、山手学院、法政大学第二、神奈川大附属。 出願増加率は、山手学院、青山学院横浜英和、横浜創英。 埼玉・千葉の出願者数トップ3は、埼玉が栄東、開智、大宮開成、千葉が東邦大付属東邦、市川、専修大学松戸。 出願増加率は、埼玉が浦和ルーテル学院、開智、浦和実業学園、千葉は成田高校付属、昭和学院秀英、麗澤。 公立中高一貫校の出願者数トップ3は、神奈川県立相模原、都立三鷹中等、都立小石川。 出願増加率は、さいたま市立浦和、千葉県立東葛飾、都立三鷹中等。 各学校から言われるのは「今年は歩留まりがよかった」。 歩留まりが多かった原因は、まず受験生が多かったこと。 上位校のみならず中堅以下の学校も受験生が多かった。 そして第1志望が多かったことも挙げられる。 もう一つは入塾のタイミングが低学年化していること。 しかし日能研では小5からの入塾者も結構多いとのことだ。 「5年生から入塾するご家庭の特徴は、志望校へのストーリーがすでに出来上がっていることです。 人気のグローバル校1校と都立を受験することが多いです。 成功体験をお持ちのお父様が多いので、ほかにいろいろな学校を紹介してもなかなか話を聞いてもらえず、結果として受験校は少なく、1校決まったらそこに進学していきます。 」 最近の保護者は、最終的な学校選び、進学する学校は子どもに任せる傾向があるという。 子どもが入試問題を気に入ったからとか、入試の際の対応がよかったからとか、予想外の理由で進学先の学校を決めている。 だからこそ、子どもたちに決めてもらえるような、子どもたちが通って楽しいと思えるような取り組みを学校にはしてほしいと訴えた。 2019 年 首都圏私立中学入試 受験者数動向分析 〜分類要素による〜 当分析のデータは、複数回入試の中で、最初の入試、午前入試、一般入試、入学者が多い入試などの条件で、最適な入試を1校で1つだけ選んで受験者数を集計。 2018年中学入試受験者数は多少の増加(1. 2ポイント増)から、2019年は顕著な増加(4. 3ポイント増)になった。 原因は、2019年入試では首都圏の小6人口が2018年入試よりも3. 5ポイントの増加となったことが大きいと思われる。 さらに、中学受験比率前年対比が100. 4%の微増ながらも、増加要因となった。 なお、中学受験比率は、「2020 年大学入試改革」と「私立中高のグローバル化」の影響があると思われる。

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